山形県上山市にある『かみのやま温泉』では温泉旅館や足湯、公衆浴場の温泉、日帰り温泉など、あらゆる温泉が楽しめます。
無料で誰でも入れる5つの足湯や、一律150円で入れる6つの公衆浴場など、お得な温泉の楽しみ方をご紹介!
- 宿泊して温泉を満喫したい人は温泉旅館へ
- 日帰りでさっと気軽に温泉に入浴したい人は日帰り温泉も
- かみのやま温泉を散策しながら足湯に入りたい人は足湯巡り!
- 観光地をメインに巡って、城下町の雰囲気も楽しみたい人は公衆浴場の外湯巡り!
目次
かみのやま温泉とは?

開湯約560年の歴史ある温泉城下町『かみのやま温泉』は「奥羽三楽郷」のひとつで「会津の東山」「庄内の湯野浜」と並ぶ温泉郷です。
江戸時代に上山城(上山藩)が置かれたことをきっかけに、温泉のある城下町として栄えました。また江戸時代から羽州街道唯一の宿場町として有名でした。
湯町、新湯、十日町、河崎、高松、葉山、金瓶の7地区で構成されており、まとめて『上山温泉郷』と称されており、山形新幹線の通る「かみのやま温泉駅」を中心に広がっています。
- かみのやま温泉は江戸時代から栄えている温泉郷で「奥羽三楽郷」のひとつ。
- 山形新幹線が通る「かみのやま温泉駅」を中心に広がっている。
湯町、新湯、十日町エリア
住宅街の中に足湯や公衆浴場の温泉が点在する城下町

「かみのやま温泉」発祥の地とされる湯町の「鶴の休石」を中心として江戸時代に羽州街道唯一の宿場町として栄えた十日町や上山市の歴史の詰まった上山城、武家屋敷などが広がるエリアです。
十日街にある下大湯公衆浴場(通称しもゆ)は、かみのやま温泉郷の中で最も歴史ある共同湯。城下町ならではの地元の人々との交流や古い商店街なども立ち並び、親しみのある温泉街として愛され続けています。
- 城下町を散策したり武家屋敷や上山城の観光をメインに、上山市の歴史を学ぶことができる。
- 住宅街や商店が広がり、外湯も多くあるので地元の人々のふれあいも広がる。
上山市は山々や自然が多いけれど、多くの最近は田んぼがなくなり、大型業務用スーパー『コストコ』や『マクドナルドのあるヨークタウン』ができたりして、賑わってきている箇所も多くあります。昔は見渡す限り田んぼと山!!という感じだったので少し寂しいです・・・(笑)
しかしこちらの城下町はほとんど昔のまま変わっていません!街並みや住宅地まで、ありのままの面影が残っています。坂を登ったところに堂々と位置する『上山城』はもちろん、武士が暮らしていた家をそのまま残した『武家屋敷』など、他ではなかなかみられないほど古くからの歴史が色づく、美しい城下町をぜひ散策してみてください♩
河崎、高松、葉山、金瓶エリア
蔵王連峰を見晴らせる高台にひっそりと佇む温泉街

先ほどのエリア(湯町、新町、十日町)よりも後に栄えた新しい温泉街。名月荘や古窯をはじめとして温泉旅館が立ち並ぶ、観光地の中心地。確立された温泉街の雰囲気にどっぷりと浸かり、自然の中で静かに旅を満喫したい方にオススメのエリアです。
自然豊かでウォーキングコースなども整備されているのが魅力的。葉山には恋人の聖地「花咲山展望台」もあります。金瓶にはかみのやま温泉駅の隣、茂吉記念館前駅もあって、斎藤茂吉記念館にも行くことができる。
- とにかく景色が綺麗で夜景も最高!蔵王連峰を見晴らしながら自然を満喫できる。
- 温泉街の雰囲気を存分に味わうことができる。
- ウォーキングやお散歩にもオススメのエリア
温泉旅館街が高台に立ち並ぶこちらのエリアは、特に夜に訪れるととっても幻想的!
私は『千と千尋の神隠し』が際好きなのですが、古窯の周辺などはまさに千と千尋の湯屋などの光景を彷彿させるほど美しいです。ちょっとコアですが、古窯の外付け階段は千尋が釜爺の元へ行く際に駆け下りた階段にもそっくりで、旅館の前を通るたびに見入ってしまいます。
関連記事:恋人の聖地!花咲山展望台、斎藤茂吉記念館
田んぼの中に高層マンション?!
山形新幹線に乗って『かみのやま温泉駅』までやってきた人や車で訪れた人でも、まず驚くと思われるのがこの光景↓↓

きっと「なんでこんなど田舎の田んぼの中にこんな大きなビルが?!これ何??」と思われるでしょう。実はこちら『スカイタワー41』という41階建てのマンション!なんと東北地方で最高層のマンションなんです。
とっても珍しい光景なので、ウーマンラッシュアワーの村本さんをはじめとする芸能人や一般の方まで、SNSやブログでこの光景をアップしている方が割と多くいます。
実は管理人も、こちらのマンションに住んでいたことがあります。なぜこんな田舎に建てられたのかというと、1999年のバブル期に上山市を開拓しようと計画され建設されたのですが、その後すぐバブルがはじけたため、計画は中止されて高層マンションのみが残ってしまいました。
最上階からみる景色は本当に素晴らしくって、夜景や大通りの明かりが真上から見下ろせます!田んぼや山々が広がっていて人も少ない景色を、高層階から見下ろせるところは中々ないので、私の中では絶景スポットに認定しています(笑)人や車の流れと自然を見下ろしているだけでとてもリラックスできます。そして絵に描いたように遠くは山々が連なっていて「上山市って本当に山や自然に囲まれてるんだなあ」と実感します。小さい頃は、その山々が地球の果てだというおバカな勘違いをしていたほどです(苦笑)
かみのやま温泉の由来は?
かみのやま温泉のシンボルは湯呑みする鶴

旅の僧・月秀が『鶴脛の湯』と名付けたことがきっかけです。今から500年以上前に、温泉で脚の傷を癒していた鶴がお礼を言うようにひと鳴きして飛び立ったのだそう。
実は鶴は上山市にもなっていて、所々にあるマンホールのマークなどは鶴をイメージしたものなのです。河原には実際に鶴や白鳥が遊びに来ている時もありますよ!他にもかかしのマンホールなどもありますので、注目してみると面白いです。
かみのやま温泉の泉質は「美人の湯」
弱アルカリ性の〝美人の湯〟

無色透明のさらりとした泉質は『食塩』や『含石膏弱食塩泉』 を主成分とします。アルカリ性(低張性弱アルカリ性高温泉)で保湿成分や美肌成分のメタケイ酸を多く含みます。
老若男女や赤ちゃんまで入れる優しい温泉で、美人の湯として親しまれるかみのやま温泉の泉質は精神、身体共に様々な効能を得ることができます。源泉温度は66.2℃で熱めの温度。体の芯からじっくりと温まり、湯冷めを防止します。
泉質:ナトリウム/カルシウム(塩化物)/食塩/含石膏弱食塩
効能:美肌/保湿/きりきず/やけど/慢性皮膚病(アトピー/湿疹/蕁麻疹)/虚弱児童/婦人病/冷え性/動脈硬化症/神経痛/筋肉痛/関節痛/五十肩/運動麻痺/うちみ/くじき/慢性消化器病/病後回復期/疲労回復/健康増進/リラックス/他
お湯が熱いからなのか、体もすぐにポカポカ温まって湯冷めしにくく、本当に疲れがリフレッシュされます。子供のころ入った時もとても熱いと感じたのですが、すぐに慣れることができました。そして面白いことにだんだんとこの熱さが癖になり、とても気持ちよく感じるようになるのです。
かみのやま温泉を楽しむ4つのスタイル
かみのやま温泉では、以下の4つの方法で気軽に温泉に入浴することができます。
- 温泉旅館に宿泊!
- 日帰りで温泉を満喫
- 外湯で楽しむ6つの公衆浴場の温泉
- 散歩がてらに散歩がてらに5つの足湯を楽しむ
温泉旅館に宿泊!
自然に囲まれ蔵王連峰を見下ろす至福のひととき

河崎、高松、葉山、金瓶エリアを中心として広がる温泉旅館街。ここには個性豊かな温泉宿が勢ぞろい!観光地として栄えているから、他にも商店街やウォーキングコースなど自然や上山市を満喫できるスポットがたくさん。
自然の中でゆっくりと温泉を楽しみたい人は、温泉旅館に宿泊することをオススメします。
全室離れの高級老舗旅館。客室の貸切露天風呂や、家族露天風呂、立ち湯など多様な温泉が楽しめるのが人気の秘訣。お忍びで芸能人も通う穴場!贅沢に自然の中でゆっくりと、家族や友人と温泉旅館で旅を満喫したい方におすすめ。
おもてなしはピカイチ!お花で囲まれた綺麗な館内。源泉掛け流し露天風呂付きの贅沢すぎる客室が大人気!賑やかで花のある温泉旅館で、上山市の伝統や観光を楽しんで、ついでに温泉旅館も満喫したい方やひとり旅にもにオススメ。
こちらの名月荘は、年末などは数年先まで予約で埋まっているほどの人気です。よくある旅館というより、アンティークな内観から和名のお部屋、客室のクリーンサービス、お布団敷きまで徹底したこだわりを持つ老舗旅館なんです。女将さん家族と少数の従業員で営んでいるため、とってもアットホームで常連さんや連泊する方がとっても多いんです。一時期こちらでアルバイトをしていたのですが、なんとびっくりするほどの大物芸能人がしれっと宿泊している、まさに隠れ家旅館なんです!
そして古窯は40年連続でプロが選ぶ旅館のトップ10に入る、ビジュアルからして旅館街の王道となる大型旅館です。楽焼や生け花など内観も文化的で美しく、ホスピタリティ精神溢れる接客も魅力的で、団体での宿泊にも最適です。どちらも貸切露天風呂や客室露天風呂があり、個人的にこちらの2つの旅館がかみのやま温泉のお気に入りツートップです。
日帰りで温泉を満喫

かみのやま温泉では、日帰りでいらっしゃる観光客でも気軽に温泉を満喫できるように、多くの旅館やホテルで日帰り温泉のシステムを導入しています。
- 仙渓園 月岡ホテル
- 木の香の宿 材木栄屋
- 展望露天の湯 有馬館
- はたや旅館
- 果実の山 あづま屋
- ふじや旅館(あづま屋別館)
- ふぢ金旅館
- ホテル山内
- はたごの心 橋本屋
- 旅館 三恵
- 葉山舘
- 彩花亭 時代屋
- 鶴の湯 長十郎旅館
かみのやま温泉ではなんと13もの温泉宿で日帰り入浴が可能。景色も内観も異なるそれぞれの旅館を見比べたり、日帰りでも旅館の雰囲気が味わえる日帰り温泉はとてもおすすめです。
外湯で楽しむ6つの公衆浴場の温泉
公衆浴場で楽しめる城下町の温泉

かみのやま温泉では公衆浴場(外湯)でも温泉に入ることができます。歴史が色づく城下町に広がる6つの外湯では、リーズナブルな価格で誰でも気軽に入れるため、多くの観光客や地元の人々に愛され続けています。
かみのやま温泉の公衆浴場(6箇所一律料金)
入浴料:大人150円/小学生100円/小学生以下は無料
洗髪料:100円(小学生以下は無料)
- 下大湯共同浴場
- 新丁鶴の湯共同浴場
- 新湯澤の湯
- 二日町共同浴場
- 中湯共同浴場
- 葉山共同浴場 壽荘
かみのやま温泉では多くの観光客に温泉をお楽しみいただきたいという思いから、一律150円のリーズナブルな料金で、外湯でも温泉に入ることができます。旅館街とはまた異なる雰囲気の城下町で、街の温かさや歴史に触れながら外湯巡りするのもまた楽しみの一つです。
散歩がてらに5つの足湯を楽しむ

かみのやま温泉には5つの足湯があり、所々で旅で疲れた脚を気軽に癒すことができます。かみのやま温泉発祥の地である「鶴の休石」のある湯町の足湯や蔵王連峰を一望できる葉山の足湯まで、他では体験できない彩り豊かな5つの足湯が近くに点在しているため、散歩がてらに全部回るのもいいですね。
- 新湯の足湯
- 上山城の足湯
- 湯町の足湯
- 前川橋の足湯
- 葉山の足湯
城下町と旅館街のどちらのエリアにも存在する足湯。5つの足湯巡りをすれば、かみのやま温泉の異なる情景を見尽くすこともできます。そして足湯なら男女、夫婦やカップルでも一緒に入れるのが嬉しいですね。川沿いから神社の近く、旅館街の前まで様々な雰囲気で足湯につかりながら、蔵王連邦を見晴らしたり自然を満喫できます。
かみのやま温泉のまとめ
いかがでしょうか。開湯約560年のかみのやま温泉では城下町や温泉街など、各エリアの見所がたくさんあります。自然を満喫しながら家族でゆっくり過ごしたり、ウォーキングしたり、城下町で地元の人々と触れ合ったり。
温泉旅館に宿泊するだけでなく、公衆浴場で外湯を楽しんだり、足湯巡り、日帰り温泉など個人に合わせたスタイルで誰でも気軽に温泉を満喫できるのも嬉しいですね。
- かみのやま温泉は開湯560年を超え流歴史をも地、「奥羽三楽郷」のひとつ
- 城下町と旅館街の異なる2つのエリアがある。
- 日帰り入浴可能な温泉宿は13箇所もある!
- 6つの公衆浴場では150円で温泉が満喫できる!
- 5つの足湯を巡れば2つのエリアを見尽くせる!男女でも入れるところもオススメ